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今回の展示は、ご好評いただきました令和2・4年度の特別展「ナニこれ!?-平城京出土の用途不明品-」「また!ナニこれ?-奈良市出土の用途不明品-」の続編となります。前回までの展示で特に人気のあったものを選ぶとともに、新たに見つかった用途不明品を合わせ、5つのメインテーマに分けて展示・紹介し、今後様々な視点で活用されるきっかけとなることも目的として開催します。
また、令和2・4年度の展示の際に、展示品の使用法等について来館者に意見をだして頂き、その意見まで展示することで、ご好評を得た「ご意見板」も設置します。さらに、SNSやテレビ番組で話題を集めた、過去の「ご意見」も展示します。
奈良市内の調査で出土した遺物の中には、類例も少なく、その形状・材質をみただけでは、使い方がよくわからないものがあります。ここではそのような、ある意味、謎を秘めた興味深い遺物をパネルとともに紹介します。
主な展示品:蓮華紋押型土製品、刺突痕がある土製品、山形施釉陶器、山形土製品、須恵質円筒、獣脚付円盤状土製品、唐三彩陶枕、鉄製二叉鉾、球状土製品、車形木製品、不明石製品

獣脚付円盤状土製品(奈良時代)
出土品のなかには、通常のものに比べサイズが異なるもの、あるいは必要なはずの部分が無いもの、逆に何かが付属するものもあります。ここではそのような、何であるかはわかるものの、どのように使われたものか、よくわからないものをパネルとともに紹介します。
主な展示品:蓋に突起が付いた亀甲形陶棺、円筒形陶棺、ミニチュア土器、仕切りがある須恵器壺、金糸、大安寺出土の紺色のガラス片、大型の浄瓶(じょうへい)片、土師器製作手法による須恵器、花紋塼(かもんせん)、面
ミニチュア土器(奈良時代)
遺跡からは様々な祭祀・宗教関係遺物が出土します。しかし、考古学は主にものを研究対象としますので、ものとして残らない過去の人間の心の研究は、苦手とするものの一つです。それでも文献史料や民俗学などの成果を比較検討して、さまざまな仮説が出される魅力ある遺物をパネルとともに紹介します。
主な展示品:人形(ひとがた)・焦がして描かれた人形、束ねられた人形、緑釉陶器の瓶(へい)に封入された人形、人面墨書土器、控えめな人面墨書土器、土馬、木偶、犬形土製品

土馬(奈良時代)
はっきりとした意味が分からない墨書・墨画、何を表現したかわからない造形、さらには何を表現しているかはわかるものの、どんな意図が込められているものかわからない造形を紹介します。
主な展示品:人面が付いた浄瓶片、圏足円面硯(けんそくえんめんけん)脚部の造形、意味不明の墨書土器、意味不明の墨画土器、鳥紐蓋(とりちゅうふた)
圏足円面硯の造形(奈良時代)
用途不明品は考古学的には類品を集積することで、機能や歴史的意義を解明することもありますが、発見時に適切な自然科学分析等を行った結果、その性格等を解明できた例をここで紹介します。
主な展示品:籌木(ちゅうぎ)、カエルの残像がある須恵器
カエルの残像(奈良~平安時代)
奈良市埋蔵文化財調査センター 展示室
令和8年10月5日(月曜日)~令和8年12月4日(金曜日)
午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)
土曜日のみ休館
無料