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毎年この季節になると過熱するのがふるさと納税の話題。奈良市でもここ数年、大幅な「貿易赤字」を食い止めるべく、新しい返礼品の開発や営業活動に奔走する日々です。そもそも税という制度の在り方や意義から考えると、思うところはいろいろありますが、貴重な市民の財源が流出を続ける現状は看過できません。今年は専属の「ふるさと納税室」を立ち上げ、返礼品も昨年の倍増となる千アイテムを揃える等、職員も努力を重ねてくれています。
一方で、あまり知られていないのが、自分の住む街にもふるさと納税ができるということ。総務省のルールで返礼品は受け取れませんが、お金の使い道を選ぶことができます。動物がお好きな方は「犬猫の殺処分ゼロ」、歴史好きの方は「文化財保護」、学生時代に吹奏楽をやっていた方は楽器を修理する取り組みを選んでいただく等、皆さんの意思を政策に反映できるのが魅力です。