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「奈良は僕にパワーをくれる場所」THE ORAL CIGARETTES 山中拓也さん
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THE ORAL CIGARETTESのVo/Gtとしてフロントに立つ山中さんは、奈良市生まれの奈良市育ち。
現在はバンド活動の拠点を東京に移していますが、2022年には奈良市観光大使に任命されるなど、地元の魅力を伝える活動も行なっています。今回は母校の二名中学校を訪れ、学生時代の思い出や、今、奈良に対して感じていることを語っていただきました。
山中拓也 | Takuya Yamanaka
奈良市出身。「THE ORAL CIGARETTES」ではVo/Gtとほぼ全楽曲の作詞・作曲を担当。人間の本質を描き出す鋭い表現力で若者の共感を集める。その才能は音楽にとどまらず、エッセイなど他の分野でも高い評価を受けている。
THE ORAL CIGARETTES
2010年、奈良にて結成。人間の闇の部分に目を背けずに音と言葉を巧みに操る唯一無二のロックバンド。メンバーのキャラクターが映えるライブパフォーマンスを武器に全国の野外フェスに軒並み出演。リリースする作品は常に記録を更新し、ライブ会場のキャパシティも着実にステップアップさせてきた。BKW!!(番狂わせ)の精神でロックシーンに旋風を巻き起こしている。
奈良は僕にパワーをくれる場所
部活、バンド、友達……奈良で過ごした青春時代
――母校を訪れたのは久しぶり?
山中:卒業して以来じゃないですかね。
――中学生時代はどんな生徒だったのでしょうか?
山中:野球部に入っていたので、とにかく練習ばっか。グラウンドにいる時間が1番長かったんじゃないかな。あとは、正門のあたりで友達と座ってひたすら喋ったり。他校からもけっこう人が集まったりしてましたね。
――初めてステージに立ったのも中学時代とか。
山中:そうですね。友達の女の子に誘われて、初めてバンドで演奏したのが中3の頃。音楽室で練習させてもらって、体育館のステージに立ったのを覚えています。
――バンド活動の原点。
山中:まあ、中学はその1回だけでしたけど(笑)。
――その後、高校・大学と奈良にいらっしゃったわけですが、上京されたのは?
山中:大学を卒業して少し経ってからなので、10年くらい前です。
そういえば上京する前、ちょうどオーラルの前身にあたるバンドが解散したばかりの頃、今も一緒にやっているベースのあきらかにあきらと、夜中にバイクで浮見堂まで行って「これからどうする?」って話し合ったのを覚えてますね。「どうする?音楽続ける?」って。
――青春の1ページ。
山中:あはは(笑)。そんな感じっすね。
あきらかにあきらさんと夜中にバイクで向かい語り合った浮見堂
奈良を離れてはじめて、奈良のよさに気づいた
――現在は奈良市の観光大使を務めていらっしゃいますが、奈良の魅力ってどんなところだと思いますか?
山中:住んでいた頃には気づかなかったんですが、奈良には独特の時間軸があるんですよ。東京の時間軸に慣れてから奈良に帰ると、心のゆとりが全然違うと感じます。
この間、奈良出身の人と話をしたんですけど、こんなにいろんな寺や神社が密集してる地域って珍しいらしんですよ。そういうものの持つパワーみたいなものもあるんじゃないかって。すごく感覚的な話ですけど。
――歴史の持つ重みのような?
山中:そうですね、今まで培ってきたものが持っているパワー感というか。実は今、僕の知り合いのバンドや芸能関係の人が、けっこうプライベートで奈良に来てるらしいんですよ。なんで?って聞いたら、「奈良にパワーもらいに来てるんだ」って。
――そういうものが、創作活動に影響を及ぼすこともある?
山中:ありますね。たとえば「儚さ」という言葉ひとつとっても、東京で感じるものと奈良で感じるものは違う。東京だと人が雑多にいてごちゃごちゃしているなかで儚さを感じたりするけど、奈良では街の持っている空気感だったり、日が暮れてからの風景にエモーショナルなものを感じたり。「儚さ」に限らず、東京だと人に渦巻いている感情なんかをきっかけに歌を書いたりすることが多いですが、奈良にいると街並みから感じるものが多くなる気がします。
若草山山頂からの夕焼け
平城宮跡歴史公園
――奈良にはよく帰って来られるんですか?
山中:けっこう頻度は多いですね。以前は親が心配してるだろうから、とかの理由だったんですけど、最近は奈良に帰ってくると自分の心にとってすごくいいと気づいたので、充電するような感覚で帰ってきています。
――それはどのような部分で?
山中:1番は自分のペースでいられることですかね。学生時代は大阪とか京都とかに出て遊んだりしてたけど、時が経って、そういう場所だと自分自身と向き合う時間が減ってしまうなと感じるようになって。自然も多いし人の多さとかもちょうどいいし、都会の喧騒に触れていると気づけなかったちょっとした幸せだったりとか、自分のために使ってあげられる時間だとかをダイレクトに感じられる空気感があるな、と。
実はそういうふうに思えるようになったのって30歳くらいになってからで。住んでた頃は正直、「奈良ってつまらん場所やな」と思ってました。近くにいるとなかなか寺も行かんかったし、小さいご飯屋さんとか趣のある店とか、こんなところにあったんや、とか。掘れば掘るほどおもしろい街なんですよ。そういうのに気づけるようになったのは本当に最近です。
――ライブをされる機会も多いですよね。
山中:やっぱり地元なので。僕らもすごく思い入れがありますし、県外から来てくれる人も多いので、「ようこそ」って招待する気持ちで。「奈良ええとこやから!」って知ってもらえるように気合いも入りますよ。
――ちなみにライブの印象は?
山中:奈良出身のアーティストって僕も含めて緩急が激しいというか、MCではゆるく喋ってても曲に入るとその世界に憑依するタイプの人が多いイメージで。お客さんもそういうのを楽しみに来てくれているような気がしますね。
奈良は人間本来のゆとりを取り戻せる街
――ご自身を奈良の人間だな、と感じるのはどんな部分ですか?
山中:ペース感が遅い(笑)。同じ関西の人とかからすると、行動も喋るのもかなりマイペースに見えてるみたいです。奈良に住んでいた頃は言われたことも感じたことがなかったので、たぶん奈良県民ならではのペース感なんだと思います。
――そんな山中さんから見て、今の奈良ってどうですか?
山中:いやもう言いたいことはたくさんありますよ(笑)。もっと営業時間遅くまでできるようにしてほしいとか、寺や神社のよさをもっとアピールできるんちゃうか、とか。でも、そういうギラギラしていないところも奈良のよさだったりするんですよね。
今、僕らが学生時代にバンドをやっていたときに一緒に奈良のライブハウスでやってた仲間が店長になっていたり、クラブを開いたり、自分で店を始めたりと、奈良を盛り上げようとがんばってるんですよ。そういうのを同じ世代のやつらがやっているのは、すごくいい流れやなって感じています。
――それでは最後にメッセージを。
山中:どうしてもどこか行こうってなると関西だと京都大阪に目が向きがちだけど、本当に通な人は絶対に奈良に来たら人生が変わる何かがあると思ってるので。それは、観光とか旅行でもそうだし、住むにしてもそう。
コロナ禍とかでしんどくなっちゃった人とか、心に余裕がなくなって毎日しんどいと感じてる人も、奈良に帰ってくればオンオフも切り替えられる。
人間本来のゆとりを取り戻せる街。それが奈良だと思っています。
記事掲載:奈良市移住ガイドブック『ならりずむ。』
無料送付も対応しております>>資料請求はこちら
THE ORAL CIGARETTES 山中拓也さんが生まれ育った奈良市はこんなまち
1 年少人口転入超過数&共働き子育てしやすいまちランキング 関西第1位
若い世代移住するまちとして注目!
日本経済新聞社と日経BP「日経xwoman(クロスウーマン)」が共同で実施している調査で、奈良市は関西1位、全国6位に選ばれました!
- 奈良市は、特にキャリア支援を含む「少子化対策・住みやすさ」の項目で評価が高く、昨年よりも順位がUP!
- 本市の人口動態について、2022 年の社会増減が+842 人となり、過去10年で本市における転入超過数の最大を更新。
- さらに年少人口(0~14 歳)の社会増減では+413人で関西1位・全国12位と子育て世帯の転入超過が進む。
2 子育て&教育環境の充実
▲放課後児童クラブで利用できるお弁当「バンビーランチ」
子育て世帯をサポートする支援制度
- 総合的な子育て支援施設「奈良市子どもセンター」開設
- 手ぶら登園を応援!(オムツの定額制サービス・お昼寝用具の整備により布団の持ち帰りが不要)
- 市内に病児保育施設3園、病後児保育施設2園が開園
- 19時まで延長可能な放課後児童クラブ(バンビーホーム)
未来を担うグローバル人材を目指す最新の教育環境
- 一人一人の理解度や苦手分野に合わせた復習問題を提供する「AI学習ドリル」の導入
- 外国人講師とのオンライン英会話学習
- 文理統合のArtsSTEM(アーツステム)教育を実践する市立一条高等学校・附属中学校
- 子どもの好奇心や感受性を育む「はぐくみセンター」
3 Old History, New Discovery.
日本のはじまりの地・奈良からキラリと光る新発見を世界へ!
2025年大阪・関西万博に向け奈良市の魅力を世界中に発信するため、英語スローガンを地元中学正が各分野のプロフェッショナルと共創し考案しました。
- 奈良に来ていただく方々にも、このような「New」と「Old」のコントラストを楽しんでいただきながら、宝探しのように旅をしてほしい、そして何度も訪れてほしい。
- 奈良に住んでいる地元の方にも、「New Discovery」に目を向けることで、生活する中で気づかなかった新たな奈良の魅力を再認識し、街への愛着をさらに高めるきっかけになってほしい。
そんな思いから、このスローガンはできました。
▶▶Old History, New Discovery. <外部リンク>
奈良にまつわる「New Discovery」を見つけたら、その写真や動画を「#oldnewnara」をつけて、どんどん投稿してください!
- スローガンと連動した奈良市独自のハッシュタグとして、「#oldnewnara」を設定。
- 旅行者や奈良のみなさんが見つけた「New Discovery」がSNS上のハッシュタグで結びつき、世界中、誰でもいつでも、「奈良の新発見」にアクセスできます。
▼奈良市に興味を持った方はぜひ!▼
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